肘内障(ちゅうないしょう:子どもの肘の脱臼)
2018年05月08日
スタッフブログ
先日、当院近くの幼稚園から子供の肘が抜けたみたいなので見て頂けませんかと連絡が有りました📱
症状と原因をチェックしていくと「来院されたお子様は左手全体をまったく動かさない」
症状は乳幼児期に起こりやすい肘の脱臼(正確には橈骨頭亜脱臼:とうこつとうあだっきゅう)
です。
6歳ぐらいまでの肘の関節は、その関節を構成する橈骨(とうこつ)という骨の関節端の形状が
不完全な形をしており、橈骨を支えている橈骨輪状靱帯 (とうこつりんじょうじんたい)から
逸脱しやすくなっています。そのため腕を捻ったり、ひっぱたりすると簡単に脱臼を起こしてしまいます。
○原因
不意に手や腕をひっぱられたり、転倒して手を突いて発生します。また、場合によっては
寝返りの動作で腕が捻れた際に脱臼することもあります。
○症状
脱臼した腕は、肘が伸びた状態で下垂し、曲げられなくなります。肘を軽く曲げようとすると痛みが強くなり子どもは泣き出したり顔をしかめたりします。
痛みは、肘の外側に感じます
その為肩や手首がはずれたなどと訴えて来院する場合もあります。
○肘内障の治療
通常は、片方の手で肘をしっかり支え、もう一方の手で脱臼した肘を強制的に屈曲すると
整復されます。
整復されると肘を支えた手に「ポコン」といった音を感じ、それと同時に痛みが消えて
肘が動くようになります。
お子様に痛みを我慢してもらい、整復治療を行いました💪
子供さんの肘が外れたり、痛みを訴えられたら是非、当院にご連絡下さい📞